大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

新浪さんのエール かっこ悪い経験を積め

有名過ぎて今更ブログに書くことでもでいないですが、今朝の日経には新浪社長の「先輩に聞く」が掲載。

 

こんなに優秀で経歴も凄いのに、三菱商事では社内留学の役員面接が通らなかったり、立ち上げた会社ではマネジメントが機能しなかったりと、挫折経験が沢山。

 

あのサントリー創業家以外初の社長を務める新浪さんに「かっこ悪い経験積もう」と言われたら、就活生や若手ビジネスパーソンには最高のエールになると思います。

私もパワーを頂きました。

 

私も30代半ばになり、少し冷静に周囲を見れるようになると、やはり何事においてもチャレンジしない人、失敗を極端に恐れる人は成長が乏しいように思います。

 

なぜならそういう人に仕事が回って来なくなります。年を経れば経るほどに明らかに回って来ない。

完全に負のスパイラルに陥ります。

 

「チャレンジすることは大切だ!」

にNOという人はほぼいないと思います。

 

「リスクは積極的に取りに行くべきだ!」

 とするとNOという人は増えそうですね。

 

表裏一体の関係だと思いますが、人間の心理は複雑だと思います。

 

このような中で組織において大切なのはチャレンジしようとする人を称えるカルチャーがあるかどうか、上司がいるかどうかではないでしょうか。

 

新浪さんも結びでサントリーの鳥井さんの言葉を用いています。

 「やってみなはれ。そうすれば分かるよ」

「働き方改革」で人事評価も変わる

フランク三浦がフランク・ミュラーから訴えられましたが、最高裁で勝ちましたね。

 

白い恋人面白い恋人の対決は吉本が負けましたが、それを考えると今回の裁判はビミョーな気も致します。

 

しかしパロディーに対する一定の理解が法廷で示されたことは嬉しく思います。

本家本元の度量も試される、こういう世の中だからこそクスッと笑える商品あってもいいんじゃないかと思います。

 

面白い恋人問題の考察を弁理士の方がまとめていらっしゃいます。

ご興味ある方は是非

 http://bizgate.nikkei.co.jp/sp/article/87750617.html

 

さて今日も日経紙面から。

「人件費を考える」という私の職業柄、気になる連載が始まりました。

 

「モーレツ」の社風で知られる大和ハウスさんが働き方改革に乗り出しているのです。

一人当たりの利益から、社員の1時間当たりの利益へ指標を転換。

 

これがマネジメントをする支店長の意識を大きく変え、大きな成果が出ているとのことです。

 

また、アメリカの投資運用会社、ブラックロックが投資先の日本の企業約400社に「働き方改革」に関する期待を寄せる手紙を発送したそうです。

 

400社の中には三菱地所コマツ、鹿島、セブン&アイなどそうそうたる企業が含まれています。

 

「働き方改革」の流れは大手企業だけに留まるものではなく、中小企業においても無視できなくなると思います。

 

なぜなら、採用が難しい中で人材の定着や育成は全ての企業の課題になるからです。

 

日本のケンタッキーフライドチキンも20時以降の残業禁止を打ち出すなど、続々と人事労務の動きが出てきています。

 

勿論、流行りに乗ることに意味はなく、潮流の本質は何かを社内で人事で、各々の部署で話し合うことが大切だと思います。

栄枯盛衰、職業の花形は永遠ではない

実は一切宣伝していない私のblogを妹に見つけられてしまい、女性目線の記事もお願いします、と言われ近頃そのテーマに手を突っ込んでいます。

 

今日はやや趣向を変えて。

 

いよいよ3月1日に18新卒採用がスタートしました。

 

就活に関する記事が沢山あります。

 

その中で歴史含めて勉強になった記事をご紹介します。

 

日経紙面からですが、海老原さんという雇用ジャーナリストさんが執筆されています。

 

皆さん、「三白」 ってご存知ですか?

(※宣伝していませんが、公開しているblogなので恥ずかしながら呼び掛けてみました。)

 

1950年代の就職先の花形業種を示してるそうです。

 

砂糖、紙、セメント業界のことだそうです。

私は知りませんでした。

 

そして60年代は石炭、造船、70年代は自動車、家電、90年代からはITと常に移ろいを見せています。

 

このように時代によって脚光を浴びる業界は変遷をしてきているので、海老原さんは巷間言われる、「文系より理系は安泰」 という風潮に警鐘を鳴らしています。

 

ITの時代になったからといってエンジニアになれば安泰ではない。

それどころか日々新しい言語や技術が生み出され、ついていくのに必死だという指摘です。

 

確かに私は文系ですが、仕事柄、エンジニア募集の案件にも携わったこともあり、流行り廃りのプログラミング言語は多く、例えばCOBOLアセンブラ等は化石と呼ばれていると思います。

 

一昨日のblogと結論が似通いますが、安泰ということはこの時代ない、いや歴史に学べばいつの時代もなかったということになりませんでしょうか。

 

漂流せずに座標軸を持ち、一人ひとりが自分の人生の航海のキャプテンとして舵取りをしていく他ありません。

 

育休復帰社員のマネジメント

村上春樹の小説は1ページも読んだことがない。

 

一冊もではないところに、私の微妙な感情が潜んでいるのだと思います。

 

大作家の作品をこの年に至るまで読んだことがない悔恨と、ノーベル賞いっつも取れないよねーという最低な読まない言い訳。

そうは言いながらも「騎士団長殺し」からそろそろ読んでみようかという誘惑…

 

さて、今日は一昨日の日経夕刊の記事から。

 

育休から復帰してくる社員はどこの会社も多いと思いますし、復帰後のマネジメントについては悩みの種だと思います。

 

記事では大手の取り組み、実践が取り上げられていました。

 

損害保険ジャパン日本興亜の木谷さんという方は課長で40名の部下を持ち、3名が一年以内の育休復帰者といいます。

 

木谷さんは積極的に声掛けをして子育て談義をするそうです。

ご自身は何と四児のパパだそうです!

実体験に基づいたアドバイスが武器とのこと。

 

特に男性上司の場合には、なかなか子育ての悩みなどは話してくれないとのこと。

従って此方からドシドシと話し掛けていくことが重要です。

 

取り上げられていたもうお一方はアサヒビールの部長で石井さん。

 

凄いのは敢えて育休復帰の社員を自部署に招くと言います。

理由は仕事に対して覚悟が決まってるから。

カッコいい!!

 

記事には育休復帰者に対する男性上司と女性上司の仕事の与え方の意識が浮き彫りになっているデータも掲示されていましたが、男性が意識し過ぎなのでしょう。

復帰者も腫れ物に触るような上司の対応力にヤキモキしているハズです。

 

仕事の負荷の掛け方はステップを踏んでいくに越したことはなさそうですが、復帰したからには他の社員と同列に扱って欲しい、仕事ぶりに期待して欲しい、認めて貰いたいという至極全うな育休復帰者の心情を汲む度量が管理職には求められそうです。

華麗なるダイバーシティ論

昨日は雨模様、まだまだ春の訪れは遠いでしょうか。

 

 三寒四温とはよく言いますが、日本では春先の寒暖入り交じる季節によく使われますが、元々は冬にシベリア高気圧の影響で起きるため、中国北東部や朝鮮半島で使われていたようです。

 

昨日の日経紙面ではOECDの東京センター所長の村上さんのダイバーシティ進化論が掲載されていました。

 

ビジネススクールからゴールドマン・サックスへ20年近く海外で勤務の華麗なる経歴。

 

主張はごもっともで一分のスキもないように思います。

 

新社会人に対して自律したキャリア形成、労働市場における自らの希少価値を高めることを説いています。

 

女性のキャリア形成開発やダイバーシティ推進の話題になる度に、「私はそうではなくて…」という女性社員の思いに触れることがあります。

 

講演や記事に登場される女性は、自分とは住んでいる世界が違うと思うのでしょう。

 

勿論感銘や影響を受ける人もいると思いますので否定をするつもりはありません。

寧ろ村上さんの主張を肯定する立場です。

 

大切なのは、変化が激しい時代だからこそ、自律して生き方を考え抜くことだと思います。

 

「私とは違うから」と言って逃避してはいけないと思います。

自分の座標軸を持つことです。

 

現代の女性は大きな変化の中で結婚、出産、育児と向き合わざるを得ません。

 

どのような生き方、働き方が自分にとって幸せなのかを追求しましょう。

 

華麗なるキャリアをお持ちの女性の方々に触れて圧倒されて卑下したり、悲観的になる必要は一ミリもないと思います。

 

語弊がある言い方になりますが、所詮は他人の人生です。

 

森下仁丹の本気度とミドルの転職

第四新卒って何だ!?


森下仁丹さんの採用ブランディング、とてつもなくうまいと思いました。


まず日経の記事で話題にし、翌日の日経で15段広告が炸裂!!


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15段広告はものすごく高いのですが、森下仁丹さんの本気度を感じます。


求人の仕事をしていると、やはり若い方が欲しいというお客様が多いですし、我々も「やはり若い方が欲しいですよね?」とやや誘導してしまったりします。

職業病か…


これには大きく二つの力学が働いていると思ってまして、一つは「若い方が伸びしろがあるし、コントロールしやすい」ということ。

もう一つが「ミドルで転職してくる奴なんか肩叩きにあった奴で使い物にならない」ということだと思います。


後者は語弊がありますが、本音という部分ではあながち間違ってはいないと思います。


話は変わりますが、パナソニックの社長に内定している樋口さん。


僕が「プロ経営者」になれた理由

という著書を出版されていますが、こんな人が労働市場にそうそういるハズがない!とみんな思っているワケですね。


確かに樋口さん程のキャリアを積み重ねてこられた方はいないと思いますが、森下仁丹さんのように40代・50代で有能な人が欲しいとオープンに世に問う会社もあります。


実際、今回の募集はやや話題先行で具体的な中身が分からない点がありますが、第四新卒特設サイトまで作って本気なことは間違いありません。


募集要項の福利厚生には人間ドッグも明記されています。流石、細かい。


http://www.jintan.co.jp/corp/recruit/daiyonshinsotsu/


働き盛りと言えば40.50代!

元気がないのはバブル世代は仕事ができないと蔑まれているからか、本当に仕事ができないのか。

いずれにしてもミドルが元気でなければ日本は先がないぞ!!


森下仁丹に続く会社は出てくるのか!?

期待と不安で胸がいっぱいです。


アットホームな職場って!

日経を読んでいたらば、アメリカメキシコの国境には既に1000キロも壁があるとのこと。


実に国境線の1/3に相当するとのこと。


現在も建設されていますが、建設承認されたのがクリントン政権時。


民主党じゃないか!


壁を作る発言でトランプはおかしいと思ってしまう報道が大統領選時には溢れていたように思います。


但し、記事にもあるように全部作る必要あるの?ということと、金を全部メキシコが払えというのはヤクザだなと思いますが。


さて今日は読売新聞の読者投稿欄、発言小町というコーナー、先日投稿された求人広告あるあるがネットでも話題になっているようですので取り上げたいと思います。


40代の女性が投稿者で求人広告をよく見る方のようです。


「アットホームな職場」という記載は今の20代は逆に敬遠するのではないですか?皆さんどう思いますか?


という投稿でした。


ネットの反応も様々上がっているようです。

質問は世代や時代に対する考え方になりますが、そこからは一旦離れて記事を書きます。


私は求人広告を提供する立場から、「アットホームな職場」に代表される、溢れかえる陳腐な表現について考えたいと思います。


採用環境は売り手市場が続き、企業側はいかに自社の魅力を際立たせるかに腐心をします。


ここで求人広告の営業や制作の腕の見せ所となるのですが、書くに窮して「アットホームな職場」となってしまうワケです。


企業の魅力を引き出すのが仕事なのですが、ヒアリングする時間の不足、スキルの不足なのだと思います。


投稿欄では「アットホームな職場」の他にも「社内イベント盛りだくさん、BBQなどもしています!」や、「クラブ活動が盛んです!」などについてはブラック臭が漂うというコメントもあり、ある程度頷いてしまう自分がいます。


多くの求職者が求人広告の美辞麗句、巧言令色に気付いています。


一方で求人広告の営業、制作はいつまでこういう表現を垂れ流すのか。


求人広告が紙からWEBに大きくシフトしている中で、WEBの特徴でもあるリッチコンテンツ(情報量の豊富さ)を追求する媒体が多いです。


余りに項目が多くて、書くことがなさ過ぎる。そんなことが起きていませんでしょうか?


私の個人的見解ではありますが、ハローワークに提出する求人票プラス何かで良いと思っています。


何かとはズバリ動画だと思います。


それも新卒セミナーで使われるようなカッコいい動画ではなく、職場のありのままの姿を写した、手作り感が溢れる動画です。


求人ドキュメンタリー動画とでも呼びましょうか。


もっと求職者のために分かりやすく、シンプルな求人広告になるために、私も力を尽くしたいと思います。