中年フリーター
少し古い記事ですが、東洋経済の2015年10月17日号の「絶望の非正規」を改めて読み直してみました。
中年フリーターは増加の一途。35歳〜54歳の非正規雇用者を中年フリーターと定義しているそうです。
その数273万人!!(2015年)
記事では273万人を生活保護予備軍とし、企業側が低賃金で使役をし、コストカットをしているものの、結局そのツケが行政に回ってくると喝破しています。
私も12年前、大学卒業後に一年間コンビニでフリーターをしていました。
先輩にフリーターが2名。当時30歳でした。
今42歳前後、まさに中年フリーターとなっていることと思います。
就職も氷河期で厳しかったのかもしれませんが、長期間フリーターで過ごしてしまうと社員になるのは年齢的にも能力、経験値的としても相当厳しいと言わざるをえません。
二人のフリーターと当時接して感じたのは社会からの逃避、諦めです。
時代背景や本人の努力だけではどうにもならないこともあるとは思います。
しかし、やはり中年フリーターとなってしまう原因は当人に求められることが多いと思います。
中年フリーターが社会からの逃避を続けていくと、行き着く先は「生活保護」という社会のセーフティネットという矛盾。
中年フリーターの増加に歯止めをかけ、減らすことができるかが、日本の将来を考えると喫緊の課題と言えるのではないでしょうか。