戦略と戦術の違いについて
尊敬する先輩(普段はタメ語→たまに怒られる)、友人でもあるワタナベさん。
昨日飲みの席で「戦略と戦術の違いがわかりますか?」と私を試してくるワケなんです。
昔と違ってだいぶ丸くなった私は挑発に乗らず、冷静に考えました。
ヒントかケーススタディか、彼が挙げたのが
「長篠の戦い」でした。
余談ですが、現在の有力な説では織田の三段構えはなかったとされています。
ともかく織田は戦略を立てていた、武田は戦術を立てていた、と彼が言いたいことは明らかでした。
突き詰めると騎馬と鉄砲。
私は彼に閃いたことを話しました。
この戦いでルールが変わったと。
つまり、武田はこれまでの戦いのルールの中で慣れ親しみ、磨き上げた騎馬戦法で挑みました。
一方織田はこれまでの戦いのルールに囚われず、鉄砲という新しい武器を造り挑んだ。
整理すると
戦略とはルール(制約)を外して勝つことを考える。
戦術とはルール(制約)の中で勝つことを考える。
こんな定義付けもアリなんじゃないかと。
珍しく褒められました…
ビジネスシーンではとかく「戦略」という言葉を安易に使いたがります。
あまり「戦術」を使わないのは「戦略」と比べて下位概念という意識があるからでしょう。
しかし、この違いを明快に語ることができる人はなかなかいないかもしれません。
最も私の定義付けは飲み屋での閃きに過ぎず、学問上は筋目正しい解釈が存在していることでしょう。
勉強しないとダメですね。