大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

漁師の採用

半年間継続すると習慣化する。

何かの本で読んだことがあります。


私も昨年の5月からジム通いしていますが、意外にも続いちゃってます。


事実走ると健康促進されます。

私は走り出してから風邪を引かなくなりました。しかも痩せた〜!!


ということで、今朝もジムで走っているとランニングマシンのモニターに若者を漁師にリクルートする一人の男性の姿が飛び込んできました。


宮城県気仙沼市の船主組合の吉田鶴男(たづおと字幕が表示されていたような)さん。


ジムのマシンなので声は出ないので映像と字幕と表情だけで理解していくしかないのですが、感動というか勉強になりました。


震災以降、船の乗り手が激減し、気仙沼の漁業がなくなってしまうのではないか!という危機意識を持った吉田さんは、「だったら、作っちゃえ!」と思ったそうです。


東京など都市で開催される漁師採用フォーラムへ出かけては漁師志望の若者をリクルートしてくるワケです。


吉田さんも物凄く熱くて、ぼーっと話を聞いている若者を一喝するんです。


「中途半端に話を聞いてたら中途半端な仕事をする。仕事で死ぬよ!海は怖いんだ。」


「こちらは家族のような気持ちで受け入れています。だから厳しいことを言います。」


実際に都市から気仙沼に漁師になった若者がテレビで多数取り上げていました。


いかにも頼りなさそうで、世の中を舐めてそうな若者が、吉田さんや気仙沼のベテラン漁師の指導で徐々に精悍になってくんですね。


顔つきが変わり、体型も変わり、時折見せる充実さを物語る少しはにかんだ笑顔。


漁師さんのほうが、東京の大企業より余程人材育成の術を心得ていらっしゃるのではないか。

私、走りながら興奮していました。


よく組織を船に例えることがありますね。

「皆は〇〇丸に同乗している!皆で目的地まで目指そう!」


これは全く正しい例えですね。

船という閉じた環境。航海中は苦しくても逃げることができない。嵐で海面がシケても、航行システムに異常が発生しても皆で魚を釣り上げ、無事に帰港しなければならない。


漁師の世界には組織をまとめるためのノウハウが沢山あるんじゃないかと思った次第です。


ベテランの厳しい漁師さんの一言一言が若者にそして視聴者である私にも突き刺さります。


「こんな仕事じゃ、皆に迷惑がかかるぞ。怪我するぞ!」

「結び方が悪い。最初からやり直し。」

「イカサマは船の上じゃ通用しない。」


でも若者が成長したときには暖かい言葉や想いが溢れてました。


気仙沼の金の卵だからな」


素敵なポスター貼ります。

著作権違反とか言われないかな。

素敵な取り組みとポスターだから、NHKさん許して…

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機会を創って気仙沼で吉田さんに話を伺いたいです。


私や、求人メディアでも東北のためにお手伝いできることがまだまだあるはずだと思います。


ご参考

・漁船員(漁師)になろう!宮城県北部船主協会HP

http://gyosenin-boshu.net


NHK 明日へつなげよう

http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=05696