大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

学生がマネキンに見えるという新卒採用

「こんなバカな経営者の下では、人事はまともな採用活動はできない」と採用担当者はぼやく。


日経の記事です。

過激すぎるだろ!とツッコミたくなりますが、「ある大手企業」の採用担当の本音なんだろうなと思います。


他、インテリジェンスさんやエン・ジャパンさんの採用担当の声も掲載されています。

「辛いっす!」という声なんですが、よく実名で載せましたね。凄い勇気があるなと。


人事は採用数の何倍ものエントリーをかき集めます。年がら年中、学生に会っていたらそりゃ記事にあるようにマネキンに見えてもおかしくないと思います。


ある大手商社の社長を務めたというC氏の意見がこれまた痛快!!


各社が横並びの一括採用に走るのは、「人事部が思考停止状態になって、人材会社にあおられているからだ」


私も人材会社に務めていますが、新卒採用メディアはないので澄ました顔でいられますが、○○ナビを使った採用をしている以上、採用担当は自らの意思を捨て、思考停止にし、ひたすらマシーンのように没頭するしかないでしょうね。


人事、採用担当だけで採用活動はできません。面接などは他事業部の力を借りなければならず、『評価』が難しいのも事実。


採用の目的は「入社」させることなんでしょうか。


会社に貢献し、成長を担う存在になる。

ストレートに言うと「利益をもたらす」ことが目的でしょう。


数合わせで入社させても、1ヶ月や3ヶ月で退職したら全く意味がない。

寧ろ過大なコストがかかっているので、会社にとっては損失です。


学卒者の早期退職に関して、人事と現場でお見合いをしたり、責任のなすりつけ合いをしているなんてことはあってはならないですね。


人材育成の視点を持ち、採用した人材を継続的に人事と配属先部署、さらには異動先部署と連携をしていく仕組み作りが必要ではないでしょうか。


引用・参考記事

採用担当もつらいよ「学生がマネキンにみえてきた」

http://mw.nikkei.com/sp/#!/article/DGXMZO02469700Y6A510C1000000/

日本経済新聞WEB/2016/05/19)