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大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

人出不足なのに過剰雇用状態にある?

近頃関東では毎日地震が発生して、いよいよという感もなくはないです。

昨日は千葉県東方沖が震源でしたが、今日は内陸が震源に。

大きな地震が起きないことを祈ります。


さて、ニッセイ基礎研究所、経済調査室長の斎藤氏のレポートが興味深いです。


レポートによれば、有効求人倍率は24年7ヶ月ぶりの水準。失業率は3%台前半で推移し、完全雇用の状態になりつつある。

雇用情勢は2015年頭からこれまで牽引してきた非正規雇用正規雇用の伸び幅が上回るなど好転してきている。

さらにリストラなどの「非自発的な離職」が減少し、失業の深刻度も緩和されている。


労働市場はデータ上でも好材料しか見出せません。


しかし斎藤氏は以下のように指摘しています。


実質GDPに伸びがなく、ほぼ横ばい。雇用者数が増えているにも関わらず、経済規模が拡大しない現在の状況というのは私のような素人から見ても健全ではないなと思う訳です。


齋藤氏は続けて、労働生産性が大きく悪化していると指摘し、リーマンショック前のピーク時と比較して全産業で▲6.7%、製造業で▲11.1%となっています。


さらに生産性から過剰雇用についても数式を用いて割り出しており、2016年1-3月期では全産業で261万人、製造業で131万人が過剰雇用者数と算定しています。


日銀短観の業況判断DIの悪化などの材料もあり、今後企業の稼ぐ力が弱まれば、齋藤氏の指摘のように過剰雇用の問題が顕在化してくると思います。


■改善が続く労働市場に死角はないのか 〜労働生産性の低下で拡大する潜在的な過剰雇用〜

http://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=53410&mobile_preview=2&pno=3&more=1?site=nli

ニッセイ基礎研究所/2016.07.15.)