大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

社会人カースト

昨晩はブログでご紹介させて頂いた本の著者である宮地さんと2年ぶりくらいにお会いしました。


近況などの情報交換から、またご一緒に仕掛けていこう!といった話まで、とても楽しくご馳走になってしまいました。


最後はちゃっかりサインまで頂いて…

第二弾の構想もおありのようなので、皆さんも応援して下さい!!


本を読まれた企業の経営者や、幹部クラスから講演のご依頼も舞い込んでいる様子。ご興味があれば是非私まで!


■社会人カーストとは


さてまた嫌な言葉が流行っているようです。

「社会人カースト」。


どうも有名大学を卒業して、人間力も高く、正規雇用であると最上位のカーストなんだそうです。

最下層のカーストは四大卒未満で非正規雇用、さらに見た目や性格もパッとしない人たちなんだそうです…


■インドのカーストは絶対に変えられない


カーストというのは、本来生まれた後は変えられません。輪廻転生、次の生を期待しなければならないという凄まじいヒンドゥーの制度です。


言葉の厳密な意味で言えば、「社会人カースト」というのは少し飛躍した物言いだと思います。


恐らくこの名称を最初に考えた人は学者か最下層のカーストにいると思っている人なのではと思います。

定義付けた人は、今の日本社会はカーストのようなもので、貼られたキャリアやレッテルは容易に剥がすことができない、と考えているのだと思います。


格差社会は果たして悪なのか


資本主義社会である以上、格差は当然のことだと思います。

無論、貧富の差が大きくなり過ぎると社会が不安定になることは間違いないでしょう。

一方で誰もが平等!なんてことはあり得ない訳です。

そんなことを言うと「社会人カーストとともいうべき状況をお前は許すのか!」と指弾されそうですが、幾つか変えなければならない社会の構造はあると思います。


■敗者復活ができるチャレンジングな社会に


非正規雇用になると抜け出すのは難しい。

新卒就活で失敗すると難しい。


確かにこんな状況はあると思います。


まず、度々私は言及しておりますが、新卒一括採用は廃止すべきだと思います。いつでも企業側は門戸を開くべきです。ポテンシャル枠として10代〜20代はいかなる学歴、職務経歴でもレッテルを貼らずに人材を見定める選考をすべきです。


次に大学の数が多い。

民主党政権のときに田中眞紀子さんが潰せ!ぐらいの過激発言をなさっていましたが、私はあながちズレた発言とは思っていません。

大学全入時代、何もみんな大学のに行かなくてもいいのではないでしょうか。

高卒出て、ものづくりが好きであれば就職しても良いと思います。

それがダサい!というカルチャーを変えるべきです。


最後は貧富の格差は広がりすぎないようにする。

広がり過ぎると益々復活できる素地が薄くなると思われます。繰り返しますが社会不安が増大します。


この3つは政府主導で積極的に実施していくべきだと思います。