大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

正社員として採用されたのにずっと契約社員

求人に長く携わっていると、正社員登用ありの契約社員での募集をよく目にします。


経験上、契約社員という雇用形態は極めて応募効果を高めることが難しく、お客様からご相談を頂く際にもとても難儀してしまいます。


そもそも契約社員で雇用する企業側の理屈はどういうことが考えられるのでしょうか。


・契約更新しないという選択肢を保持できる

・賃金をアルバイト並みに抑えられる

・シフトがフルタイムに近く、アルバイトよりも指示が出しやすい


企業側にとってメリットが多いのが契約社員かもしれません。

もっとも求職者からすれば裏返しで全てデメリットになるのではないでしょうか。


従って契約社員の採用は難しいんですね。


そこで企業側も考えます。

悪質なのはタイトルにあるように求人広告や面接でも正社員としての雇用を伝えるのですが、試用期間などの理由をつけて契約社員としての雇用となり、契約社員としての更新が続いていくことです。


能力やスキル、実績が上がらないから契約社員として更新をしていくこと自体は私は否定しません。


しかし、無用なトラブルを発生させないためにも企業側は雇用形態に関する求人広告の記載や面接での話し方は特に注意をすべきだと思います。


■参考記事

正社員採用のはずが、試用期間後「契約社員」として更新3回…そんなのアリ?

https://www.bengo4.com/c_5/n_4938/

(弁護士ドットコム/2016.07.30)