大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

歓迎!世耕大臣の新卒一括採用見直し発言

ようやく政治側から動きあり!という感じです。


今回の内閣改造入閣した世耕経産大臣がNHKのインタビューで新卒一括採用の見直しに言及されました。


学生と話していても就活への不満はすこぶる多いです。

企業側の採用担当のご苦労も推して知るべしです。


さらには未曾有の売り手市場で新卒を通年で採用する、内定者の顔色を窺うというカオスな状況です。


なぜ企業は新卒に拘ってきたのでしょうか。


・そういう慣習、日本の雇用システムだから?


・決められた時期に学生が一気に動くので、人事は気がラクではないか?

大海原で魚群探知機に偉い反応があるのと一緒?(笑)


・4月にある程度まとまった数を受け入れることにより導入研修を容易なのではないか?


・新卒は無地のキャンバスのようなもので企業カルチャーに染めやすく育成がラクだと思っているからではないか?


・新卒が入ると組織が活性するのではないか?


色々考えられると思いますが、企業カルチャーに染めやすいや、組織が活性化する、はよく聞くフレーズですよね。


でもこれ本当なのでしょうか?


こういう偏った考え方が新卒の偶像化を引き起こしていると思います。


中途採用者の見極め、育成、評価のノウハウに乏しいことの裏返し。


新卒が組織を活性化するというよりは、若手が組織を活性化するというほうが私にはしっくり来ます。


加えて、根本的には中途採用で違う企業カルチャーを持つ人のほうが既存の企業カルチャーとのコンフリクトにより活性化するのではないか。と考えます。


世耕大臣の提言を経済界がどう受け止めるか、私たちのような求人ビジネスを提供している会社が変革の後押しをすべきだとも思います。


新卒一括採用の見直しが、活力ある日本の実現に繋がると信じています。