大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

新卒一括採用の見直しについての反論

テニスは96年ぶりのメダル。

個人の床は初めてのメダル。

 

96年ぶりという表現のほうが、偉大さが伝わってきてしまいます。

体操のオリンピック初参加は1932年(昭和7年)のロサンゼルスオリンピックとのこと。

此方は此方で84年かけて初めて獲得したメダルと言えそうです。


テニスの競技人口を考えると錦織さんはまさに偉業でしょう。

白井さんも立派。そもそも比較すること自体がオリンピアンに対しての冒涜ですね… 


さて、世耕大臣の「見直し発言」以降、賛成や反対の声が沢山上がっており、是非問わず社会の大きな関心を引いていることは明白なようです。


反対あるいは慎重に検討すべきだ、という考えを拾ってみると以下でしょうか。


・既に「例外」が進んでいる

既卒第二新卒対象の通年採用を取る企業が増えつつある。


・若年失業率が上がる、若年者の安定所得を損なう

→企業側は即戦力採用中心となり、経験がない若年者は採用されにくくなる。


・若年者は自己投資をする必要に迫られる

→企業側に採用してもらい易くするために、丁稚奉公のような働き方や、自費で教育プログラムを受ける必要が出てくる。


最初の主張は、「もう既に新規学卒のみが対象ではないよ。」ということで、そもそも皆んなの言っている「新卒一括採用」の定義が必要だ、ということのようです。

これは確かに何が問題なのか?問題があるようでない?みたいな話で面白い指摘と思いました。


他の意見は極端なドラスティックな採用慣行の変化を前提にしているように思います。


私はポテンシャル採用はなくならないと考えています。→即戦力のみの採用は極めて企業側の負担が重く、難しい。


また「新卒一括採用の緩和」では既卒第二新卒にフォーカスがされていますが、在学中であっても良いと考えています。


問題の根本は大きく二つと考えています。


1.現在の新卒採用はチャンスが一度きりに近いこと。


2.学生の就業意欲の醸成は個々で時間軸が異なること


「新卒一括採用の見直し」から「就職機会の拡大」について問題を絞って論じるほうが建設的であると思います。