大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

驚きの地方採用活動事情

山梨には仕事柄度々訪問します。

東京から近い観光地として旅行でも定期的に訪れる好きな県です。


そんな山梨のお寒い採用活動事情が記事になっていました。


9月7日の産経ニュース。

タイトルは以下。

Uターン就職は「第2志望」!?労働局が面接会59社に参加者は50人…山梨


これは寂しすぎます…


今の採用難を考えるとあり得なくない数字ですが、山梨の社員の求人倍率は0.6倍。

数字上は求職者数が企業数を上回る状況です。


記事の中では東京で仕事を見つけたい、地元に戻って働くのは最後の手段と決めているような学生の声が載っていました。


また山梨県が昨年、県内・県外で学ぶ学生に対してのアンケートでは「山梨で就職したい」と回答した学生は38%。

厳しい状況が裏付けられます。


なぜ地元ではなく東京が良いのか。

一つは憧れでしょう。


実際私もパートナー企業様で山梨から東京へ出て活躍したい!ということで採用した20代半ばの営業職がいました。


しかし、数ヶ月で会社に来なくなり、そのままフェードアウトしました。


憧れだけでは難しいです。


もう一つが賃金だと思います。

最低賃金も遥かに東京より低いため、同じ仕事ならば条件の良い東京が良いとなるのは理解できます。


別の記事で地方の中途採用の問題について論じられていますが、地方の経営者は優秀なミドルマネジメントクラスが欲しい。しかし、出せる給料はせいぜい600万まで。

社長の給料を削ってでも850万は出しなさい!という人材サービス業の社長さんの主張がありました。


もっとも地元に帰ってのんびりと、田舎暮らしでのんびりとしたいなんて思っている転職者に関しては東京以上に猛烈に働くべきだ!と喝を入れています。

これは地方にしては高給を貰えたら!という筆者の主張の前提があってのことだと思います。


いずれにしても山梨でも猛烈に働ければ稼げる!東京の企業にも負けないキャリアや充実感が得られる!

という企業をドンドン発掘して供給する必要があると思います。


山梨の力になりたいので、私も出来ることを考えます。


■参考記事

産経ニュース

http://www.sankei.com/smp/region/news/160907/rgn1609070016-s1.html


DIAMOND online

http://diamond.jp/articles/-/99432