求人サイトの隆盛とフリーペーパーの凋落
全国求人情報協会が毎月開示している、求人掲載件数が今月も24日に発表されました。
2月の掲載件数は前年同月比+4.1%でした。
全体が伸びている中でも特徴的なのは、求人サイトの掲載件数が+22.6%に対して、フリーペーパーが−21.3%とWEBと紙のコントラストが際立っています。
求人メディア各社でも好不調がくっきり分かれているように思います。
※開示されている決算情報やヒアリングに基づく
好調な会社は(お陰様を持ちまして)ディップやエンジャパンさんなど、2000年代前後にネット専業でスタートした会社。
もともと紙媒体を経ておらず身軽です。
続いてリクルートさんやインテリジェンスさん、マイナビさんも入るかと思いますが、老舗ながらも全国をカバーしている会社。
紙を残しながらも都市圏で徐々にWEB化に着手、強化。ここ数年で紙を縮小しても経営へのインパクトも軽微な状態。
最も厳しいと思われるのが地方都市を地盤にリージョナルで拡大してきた紙媒体の老舗。
地政学?と言っても差し支えないと思いますが、地政学的条件でWEB化着手、強化が立ち遅れてしまった印象があります。
戦国時代に例えると、
京都や堺に近い大名は情報やトレンドに敏感。なにより天下を目指すマインドが磨かれる。また時代を変えるテクノロジーに触れることで強力な武器を持てる。
雑な例えでしたが、武田の騎馬隊が織田徳川の鉄砲隊に敗れるのと近い気がしています。