大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

就活生を喰い物にする人材ビジネス業者

人材ビジネス、とりわけ求人広告の営業経験者が独立し、新卒ビジネスに乗り出すパターンは多いように感じます。


最もリクナビマイナビなどの既成メディアの牙城を崩すことはできないので、メディアの代理販売でキャッシュを回しながら、企業側へはコンサル、学生側にはイベント企画などを運営しているケースが多いと思います。


特に学生、就活生は売り手市場とはいえ、一向に内定を得ることができないと、自分がおかしいんじゃないか?能力が劣っているのではないか?自己不信に陥りがちです。


就活生の不安、心のスキマに入り込むように「就活塾」がひたひたと近づいてくると言います。

※ちなみに私の知り合いは全て熱い想いで新卒採用のお手伝いをしています。 


毎日新聞の記事によると、就活生の講座契約などを巡るトラブルは国民生活センター調べで2015年度133件。

この5年間でも毎年100件以上という状況が続いています。


就活塾の入会を強引に脅し文句で迫ったり、リゾート地へ研修という名目でひたすら自分の欠点を1時間泣きながら叫ぶのを強いたり…


類似商法で思い出すのが、入学したばかりの大学一年生を狙う英会話スクールですね。

書店などで美人の勧誘担当が、「英会話が出来なければ未来がない」など、熱心に勧誘していました。

私は引っかかりましたね(笑)とはいえ結構スクール自体はしっかりしていて、楽しかったことを記憶しています。

そのスクールは2006年に倒産しましたが、前日まで新規募集をしていたそうです。


商売が成立するためには買い手の不安や恐れという感情に訴えるというのは一面真理であるとは思いますが、学生に対して高額な契約を結ばせたり、学業や就活にまで結局悪影響が生じるまで追い込ませるやり方というのはとても賛成できません。