大野修一のみらい人事ブログ

求人・人事・組織についてニュースネタを元に綴ります。

福島5年ぶりに求人倍率が全国平均を下回る

東日本大震災から5年が過ぎ、震災復興の需要もピークを過ぎてきたことを裏付ける報道です。


福島民友さんの記事より、8月の県内有効求人倍率(季節調整値)は1.35倍。全国平均は1.37倍。

2011年8月以来、実に5年振りのことでした。


これまで福島は震災復興の中でも、特に原発事故に関連する仕事が多く、原発内の作業スタッフや、除染作業員などの募集が多かったように思います。

実際、太平洋側のいわゆる浜通りに限定した求人倍率は未曾有の高さになります。


雇用統計上からも落ち着きを取り戻しつつあることは非常に喜ばしいことなのですが、これまで復興特需の恩恵を受けてきた地元の飲食や販売サービス業は一気に売上が落ちることも想定されます。


元に戻るだけだから、ということはあるかもしれませんが、5年も続いてしまっているということや、地元で暮らす人も震災前と比較してもだいぶ落ちているはずです。


震災復興特需というのは早期に終わることが

望ましいとは思いますが、復興後の被災地の発展や人々の暮らしの在り方についても行政と民間で協力しながら進めて欲しいと思います。