飲食店の採用面接における意識調査
「求人@飲食店.COM」を運営されている株式会社シンクロ・フードさんが飲食店の採用面接における応募者の意識調査を実施しました。
■9月15日のPRTIMESより
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000212.000001049.html
社員希望者とアルバイト希望者で採用担当者に好感を持つポイントが少し異なる結果が出たそうです。
まず両者とも最も高かったポイントは実は共通していました。
「返信や連絡が早い」という点でした。
飲食店に応募する際はランチとディナーの後のアイドルタイムにすべきですが、アイドルタイムも不在にしていたり、仮眠を取っていたりしているケースも多いようです。
飲食店側もクイックレスポンスの重要性は承知していいると思いますが、営業優先でおざなりになりがち。
売り手市場の中で、現在は人材サービス会社が応募者対応から面接設定まで代行をするサービスが流行っています。
さて、次に好感を持つポイントは社員、アルバイトで分かれています。
アルバイト希望者は「話をしっかり聞き、質問に明確に回答する」ですが、社員希望者は「お店の良い点だけではなく、課題・問題も話す」となっています。
アンケートサマリーでも言及されていますが、社員希望者は入社後にお店の成長に貢献したいという意欲が当然アルバイト希望者よりも高いゆえという事だと思います。
加えて、私は売り手市場の中で、求人広告含めて自社のアピールを欠かしません。
過酷な労働環境が社会問題に発展していて飲食業に対する応募者の眼差しは当然厳しいと考えて良いのではないでしょうか。
従って、当然お店の成長に貢献したいという前向きな気持ちの一方で、この会社で社員になって大丈夫か?問題はないか?という慎重な気持ちも表れているのではないでしょうか。
RJP、リアリスティック・ジョブ・プレビューという
採用における用語があります。
良い事も悪い事も求職者の方にありのままの仕事の姿を伝えるという考え方です。
売り手市場では実践しにくい現実があるかもしれませんが、採用する企業側も偽った広告内容で採用をしてしまうと、その後が大変です。
早期に辞められてしまうと、広告費や育成にかけたコストまで無駄になります。
なにより入社してきた方の人生、キャリアにも暗い影を落とします。
採用面接の担当者はこのアンケートの結果を踏まえて、お互いが望ましい結果になるか、冷静にジャッジする必要があるのではないでしょうか。